ファゴットで言えば、まずスケールダウンしたファゴッティーノやテナルーンなどが思い浮かぶんですが、他にも並ファゴットをお子様用にアレンジしたものが存在します。今回は日本ではまず見かけない、そんなタイプについてご紹介します!
1. Fagonello
ドレスデンのHEYDAY'Sというメーカーが作っている楽器。全長98cm/重量1.25kg(並ファゴットの1/3)で5歳から吹けるそうです。
ベルが短く、最低音はC。並ファゴットと同じ構造に見えますが、実はワンピースボディで楽器の組み立てが不要なんだそうです(スワブ通すの大変そうですが…!?)
YouTubeに音源もアップされています!
ベルが無いとピッチが不安定になるんですかね?音色も少し荒っぽいような…
2. Oscar Adler Modell 1350-Fagott fur kinder
天下のアドラーがこんな楽器を出してたなんて、軽く衝撃…
Model 1357と比べると「思い切った」度が伝わってきますね(笑) |
このモデルのポイントは、<コスパ>で取り上げた1357/120と比べて更に£1,000も安い(ロンドンの楽器屋・HOWARTHの実売価格による)ことなんです!ファゴットのベル管ってそんなにコストがかかるモノなんですかね?
あと、チェコのAmatiや中国の津宝(JINBAO)も同様のモデルを製造してますね…
3. Schreiber Bassoon Kid Set
これは先の2つとはちょっと毛色が違っていて、並ファゴットをお子様仕様にするためのパーツです。シュライバーのHPには載っていませんが、某通販業者のサイトで見つけました(ただ、その後SOLD OUTになっていますので、廃番商品かもしれません)。
当時のサイトの説明に「このベルを使う場合はLow-Bレバーを外す」と書かれていましたので、やはり最低音はCになるんだと思います。ボーカルもかなり曲げて下げてますね。小さいパーツは外した外したレバーの<跡地>に入れるものでしょうか。ベル端をすぼめる事でアドラーのようなレゾネーターを差さなくても良い仕様になっているようです。
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こうやって見ていくと、お子様用ファゴットには共通の思想がある事がわかります。
①小型化(全長の短縮)
②軽量化(全長の短縮、キーの省略)
③バランスの変更(全長の短縮、ボーカルの形状)
最低音を犠牲にしてでも全長を短くするメリットは大きいですね。しかも小型・軽量のファゴットなら大人だって欲しいです!最低音のBやHが出ませんが、そんなに使った記憶も無いし…。過去の本番曲の楽譜を見返してみると…
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こうやって見ていくと、お子様用ファゴットには共通の思想がある事がわかります。
①小型化(全長の短縮)
②軽量化(全長の短縮、キーの省略)
③バランスの変更(全長の短縮、ボーカルの形状)
最低音を犠牲にしてでも全長を短くするメリットは大きいですね。しかも小型・軽量のファゴットなら大人だって欲しいです!最低音のBやHが出ませんが、そんなに使った記憶も無いし…。過去の本番曲の楽譜を見返してみると…
・B:1stには全く登場せず(2ndにはあり)
・H:1回だけ使用(ただし2ndとユニゾン)
お~っと!1st限定なら使えるんじゃないですかぁ?(笑)狭い練習場で2ndの人にぶつける心配もなくなるし…かなり物欲メーター上がってきました!!!