4月から新しい部署に異動してバタバタしてたら、更新せぬまま4月が終わってしまうトコでした…あぶない、あぶない…(笑)
そろそろ秋の定期演奏会の選曲を考える時期になりました。ウチのオケの編成と技量に合った曲を探してるんですが、調べ物をしていて面白い事に気付きました。
【1:木管二管編成とトランペット】
古典初期の交響曲は『2ob,2hr,timp,弦5部』という編成が標準で、華やかな曲になるとそれにtp×2が加わります。ハイドンやモーツァルトの初期の交響曲がそうですね。中期から後期になると少しずつ編成が大きくなってきますが、アマオケ的にはなるべく多くの団員が乗れるように木管4種とtpが揃った曲を選ばなければなりません。
この観点で言えば、アマオケで取り上げられる曲は、ハイドンなら交響曲104曲中たった5曲、モーツァルトなら41曲中2曲しかありません。
ハイドンでは5曲の内、標題の付いた4曲(「軍隊」「時計」「太鼓連打」「ロンドン」)が取り上げやすいですね。いくら編成的にOKでも「交響曲第99番変ホ長調」って言われても『何それ?』ですし・・・(笑)
モーツァルトの有名どころの交響曲では25番がfl,cl,tp、39番がob、40番がtp、41番がclのパートを欠くので(しかも39~41番はflが1本のみ)、認知度の割にはアマオケでは取り上げられないようです。
【2:トロンボーン】
現在、ウチのオケにはtbの正団員が居りません。本番で使用予定のホールも200席程度のこじんまりしたところなので、選曲はtbなしのものを考えています。ハイドンとモーツァルトの交響曲にはtbが含まれませんが、ベートーベンになると「運命」「田園」「合唱付き」にtbが出てきます。ウチのオケなら1番、7番、8番とかいう話になるんですが、逆にtbの揃ったオケなら「運命」か「田園」になる訳ですね。
シューベルトでは交響曲9曲中2曲にtbが使われていますが、それが「未完成」「グレート」と言われれば『あぁ、なるほどね』と思っちゃいます。普通アマオケではこの2曲以外やりませんもんね。
ブラームスやチャイコフスキー、ドヴォルザーク辺りは編成がキレイに揃ってるのでアマオケ的には取り上げやすいんですが、やはり名の通った(標題付きの)曲をやってしまいがちなのは集客的な事を考えるからでしょうか?
アマオケの選曲って『やりたい!』だけではダメで、色々な事情が絡んでくるので決まるまでが大変です。消去法で考えてると『何、それ?』って曲しか残りませんし…(-_-;)
※アマオケではまずやらない曲<シューベルト:交響曲第5番 変ロ長調>
決して悪い曲ではないんですけどねぇ~。理由は『お察し下さい…』(笑)
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