2010年5月28日金曜日

ドングリの背比べ?

 さあ、楽譜の準備もできたのでちょっとは練習しとかないとね。『助っ人』が落ちたら話になりませんから…という訳で、今日はバスリコを練習しました!
 
 実は2本あるバスリコのどちらで本番を吹くかずっと悩んでまして…。前にも書いたように2本は違う性格の楽器なんですが、今回の曲には一長一短なんです。エンジェルは反応が早いのでベースのリズムを刻むには有利ですが、音色が軽いのとCisとHで音量が出ない(今回の曲の調性G-Dur/D-Durでは結構重要な音なんです)。アウロスはアタックは多少鈍いけど均一に鳴ってくれるのとベースらしい太い音がする。
 
 2時間程とっかえひっかえ吹きまくって悩んだ結果、一応アウロスを使う事に決めましたが、まだちょっとエンジェルにも未練が残ってます…
 
 

あ~、エエ楽器欲しいなぁ~
 
 

キャップとクルークだけだと謎の物体ですね(笑)
 
 

2010年5月25日火曜日

旋律の総譜(フルスコア)!?

 リコーダーの本番が今週末に迫ってきました。まあ本番と言ってもリコーダー仲間のお弟子さんの発表会でアンサンブルのお手伝いするだけなんで、お気楽なモンなんですけどね…
 
 ただ、困った事がひとつありまして、カルテットの曲集から2曲演るんですが、スコアしか無くてしかも6ページと8ページ!8ページの曲だと2ページをA3に縮小コピーしても4枚になりますから譜面台に乗りません。練習だとずらしながら吹いて済んだページを落としていったりしますが、本番ではちょっとね。もちろん原本は譜めくりが考慮されていません。
 パート譜も作ってみましたが、お手伝い組は『ゲネ本』なので自分が落ちた時や合奏が乱れた時の事を考えると、やはり旋律の分かるスコアが欲しい訳で…
 
 
 そこで譜面台に収まるサイズで縮小スコアを作ってみましたが…小さい、小さい!オケのミニスコアみたいになってしまいました(笑)。吹けなくはないですが、音を間違えてしまいそうです。
 
 さ~て、どっちで吹いたら良いものやら…一応両方持っていって、ゲネの出来で決めようと思っています(お弟子さん達のレベルや仕上がり具合を知りませんので)。皆さんこういう場合はどうなさってるんですかねぇ?
 
 

2010年5月23日日曜日

京都コンサートホール

 先日、友人のオケの本番を聴きに京都へ出かけました。場所は北山の京都コンサートホール、大阪のいずみホールと肩を並べる関西屈指の音楽専用ホールです。
 
外観はとってもモダン
 
 
エントランスもとってもモダン。まるで未来都市です。
意味不明な円柱がGood!(笑)
 
 

ホール内は撮影禁止なので、HPより写真を拝借しました。

 

 大ホールはシューボックスタイプでパイプオルガンやバンダ席、ロイヤルボックスまであります。残響が素晴しく、オケを聴くには最高です!

 

 小人はこのホールが大好きなんですが、音響以外にも素晴しい点がありまして…
ここは喫煙ルームがすごくゆったりしてるんです。館内全面禁煙の施設が多い中で喫煙者にはありがたい施設ですね。
 

開演前にここでまったりするのが好きなんです…(^^;ゞ
 

 
 で、肝心の本番なんですが、良かったですよ~。演奏会形式のオペラで原語による上演だったんですが、要所要所で日本語の解説が入り、普通にお芝居を楽しめました!アマオケであれだけちゃんと歌伴ができるって羨ましい限りです!序曲でオーボエがリード不調で一部グダグダになってました。以前なら『あ~下手クソ』って思ったんでしょうが、今回は自分の心臓がキュッと縮んでしまいました。もうオーボエは冷静に聴けないです…(笑)

 

  

2010年5月16日日曜日

新旧対決~カチカチの勝ち!

 ある日、娘に『パパ~、メトロノーム貸してぇ~』と言われました。今年からピアノを習っていて、先生にメトロノームで練習するように言われたんだそうです。そこで小人が普段使っているBOSSのチューナー兼メトロノームを貸してやったのですが、どうも使い方が難しくて解らない、との事。そこで昔使ってたものを実家から引き上げてきました。
 
 小人が中・高時代に使ってたもので、実家でン十年眠ってたせいで油が固まり音が出なくなっていたのですが、古い油を拭き取ってCRC556を吹いてやると昔のようにテンポを刻み始めました!さすがは世界のSEIKO、親子2代で使わせていただく事となりました!
 
 
まあ、 ピアノ弾きにはチューナー要りませんしね…(笑)
 
 
 

2010年5月7日金曜日

穴があったらふさぎたい(笑)

 先日、つのふえ様より「底穴にキーをつけたリコーダーが欲しい」というコメントをいただきました。小人も全く同感なのですが、リコーダーを吹かない方には???な話だと思いますので、少し解説しておきます。
 
 リコーダーには普通キーが付いていませんが、それはキー無しでも音域内の全ての半音階を吹く事ができたからで、ある意味『完成された楽器』なんですね。ところがそんなリコーダーにも1つだけ「鬼門」と言える音がありまして、それが高音域のfisなんです。有名どころではバッハのブランデンブルク協奏曲第4番にこの音が数回出てきます。

  

第1楽章より
  
 この部分を吹くためには普通 0---45-- (0はサミング)という指を使いますが、この指使いはその下のeやdからスラーで上がる時にしか使えず、しかも吹き伸ばすと音が外れる、楽器によっては出ない、という中途半端な指使いなんです(ある後輩はこの曲を演る時にいつも小人の楽器を借りにきます。彼女の楽器では出ないそうです)。
 
 どんな楽器でも正しい音程が出て、しかも伸ばせる指使いとしては 01-34-6-8 (0はサミング)という方法が知られていますが、ここで言う「8」とは膝で底穴をふさぐ事で、座奏ならともかく立奏の場合は非常にやりにくく格好も悪いものになりますので、これをふさぐ為のキーがあればと~っても便利なんです!さらに底穴を半分ふさぐ事によって音域を半音だけ伸ばす事もできるんです。(以上、長い解説ですいません…)
 
 
『Carl Dolmetschのリコーダーにはフット・ジョイントに“F#''キー”をつけたものがある。やや楽器全体の響きをそこねるが、F#''とB♭''だけはこのキーで完全な音程が得られる。しかもキーの助けを借りて低いEまでリコーダーの音域を拡張することにも成功している』
(ロウランド・ジォーンズ「リコーダーのテクニック」p.144 音楽之友社)
 
 
 な~るほど、膝でふさぐ代わりにキーを付けた人がいるのか…という事で、ネットで検索してみるとこんな写真を発見しました。
 

中央がCarl Dolmetsch氏
 
 
 この写真に写っているリコーダー、2本共足部管にキーがついてますね。Dolmetschといえば現在でも英国でリコーダーメーカーとして知られています。それならとHPを捜してみると…ありました!オプションで底穴をふさぐキーを付けてくれるようです。
 

Dolmetsch online
 
 

アルト用が£282.00だそうです
 
 
 なるほど。足部管の広がった部分を切り欠いてキーを取り付ける訳ですね。つのふえさん、いかがでしょうか?
 
 
 あと、ネットを検索していたらこんな方法も見つけました!左手の小指を使うとはなかなか考えてますね。ただスライド式って運動性はどうなんでしょうか?
 

Music & Recorder Innovations by Craig Carmichael
 
 

これって、モーレンのモダンリコーダーですよね!?
 
 
 ここまですると、もはやリコーダーじゃないような気が…先のジォーンズ氏はこんな笑い話を紹介しています…
 
『むかし、ひとりの熱心なハープシコード作りがいて、たえず楽器の改良ということに全力を傾けていた。ところがもしかれの追求がどこまでも続けられていったとしたら、もはやハープシコードではなくなって、ピアノになってしまうだろう。』
( 前掲書 p.154 )