Q18 ファゴット思いの作曲家といえば?
『ファゴット思い』かどうかは分かりませんが、小人なら「楽器の特性をよく理解して効果的に使ってくれている」という意味で、ブラームス、ベートーベン、そしてヨハン・シュトラウスⅡを挙げたいと思います。
ブラームスはオーケストレーションが素晴らしい!交響曲第1番冒頭のフルートとの下降ユニゾンや、第4番の4楽章冒頭でファゴットが入るところなんかゾクゾクしますね。ベートーベンは木管群の掛け合いで必ず重要な役割があるし、「フィデリオ」序曲なんか大活躍です。100の質問でもこの2人はかなりの確率で名前が挙がってますね。
この2人に対してヨハン・シュトラウスⅡは名前が挙がりませんが、小人は大好きです!与えられる役割としては「伸ばしでハモり」が多いんですが、さりげにオイシイ音が書かれてる事が多いんですよね~
「カイザー・ヴァルツァー」より |
これ、譜面ヅラだけ見るとただの伸ばしなんですが、実は「どソロ」なんです!Hのロングトーン8小節をいかにクールに吹いて最後のDに落ち着かせるか?奏者のセンスが問われますが、こんなに目立って気持ちのいいロングトーンはなかなかありません。
「こうもり」序曲より |
シュトラウスのファゴットソロと言えば超有名なのがこれですね。何の偶然かこれもHの伸ばしです。小人は初めての本番でこれを吹きましたが、自分のキューで音楽が流れ出す気持ちよさを教わりました。
「カイザー・ヴァルツァー」のオーボエパート |
Hのソロと言えばファゴットだけでなくオーボエにも出てきますね。ヨハン・シュトラウスⅡって、よっぽどHが好きだったみたいです!
※Hはもちろんドイツ音名の「ハー」です。違う読み方しちゃダメですよ…(笑)