2015年7月17日金曜日

ラテンの薫り

 Boosey&Hawksのネットストアに注文していた楽譜が届きました!
 

 
 輸入楽譜といえば小人が学生の頃は大阪駅前の某専門店で買うものでした。欲しい楽譜があって取り寄せをお願いすると「3ヶ月ぐらいかかります。入荷するとは限りません。気長にお待ち下さい」な~んて言われたもんです。ネットで誰でも個人輸入できる現在と比べると、ほんと『昭和の香り』がしますね…(笑)
  
 今回購入したのはヴォルフ=フェラーリの「小協奏組曲」とミニョーネの「16のワルツ」。前者はRICORDI版なのでそんなに珍しくもないんですが、後者が探してもなかなか見つからなくて…手元に届いてみれば、米国のLRQ Publishing という余り聞いた事のない出版社でした。「何で米国の出版社の楽譜を英国のサイトから買うんだ?」というツッコミは置いといて、どうもこの出版社はミニョーネのファゴット作品だけを出版している会社のようです。
 
(これ、楽譜の裏表紙と全く同じなんです。ホント情報が少ないです)

 「16のワルツ(16Valsas para Fagote Solo)」はブラジルの作曲家・F.ミニョーネ(Francisco  Mignone : 1897-1986)の無伴奏ファゴット作品です。日本でレパートリーとして定着しているのかどうかは良く知りませんが、YouTubeなんかにはよくアップされてますね。
 
 ちなみにミニョーネって「誰?」って感じですが、ブラジルでは2番目に重要な作曲家なんだそうですよ。まあ、ほとんどの日本人は1番ですら答えに困りますけどね…(笑)
 
 
まずはおなじみNoel Devos氏の演奏で…
 
どうです?カッコイイでしょ?
 
でも楽譜を見てビックリ!!!
こんな調性だったとは…

 小人は絶対音感が無いので全く気付いてなかったんですが、なんと♭6つだったんですね…Devos師匠、こんな調性をサラッと吹くなんてネ申過ぎです。

途中にト音記号とか出てくるんですけど!

 しかも最高音Hi-E(Fes)までって…ファゴットの楽譜でト音記号出てくるなんて…耳当たりの良さとはうらはらに、とっても難易度の高い曲集でした。こんなの、あと100年は吹けないですね…(=_=;)
 
 
 …とは言え16曲もあれば、中には“多少”取り組み易そうなのもあります。せっかく楽譜買ったんで、ちょっとぐらいは吹ける様になりたいと狙っているのがこの2曲↓
 
1.演奏:Abner da Silva Pinto氏(アルゼンチン・コロン劇場管弦楽団)

 
冒頭部は穏やかですが…



2.演奏:Fabio Cury氏(サンパウロ交響楽団・ブラジル交響楽団首席)
コンチェルト後のアンコールでしょうか?
 
 
 調性的にマシとは言え余裕でハイノート出てくるので、難しい事に変わりはありません。まあ「100年はかからんかな?」という程度の話で…(汗)
 
 技術的には難しいですが、ラテンの薫りのする素敵なレパートリーだと思います。何となく漂う哀愁が日本の演歌に通じる気がするのは小人だけでしょうか?
 
 ちなみにミニョーネのファゴット作品は先に紹介したDevos氏の演奏をイメージして書かれているので(「16のワルツ」の最初のレコーディングもDevos氏です)、できればバソンで吹いてあげて下さいね!
 
 
さあ皆さん、ピアソラの次はミニョーネですよ~!

 
 ※ブラジルのファゴット事情についてはHary Schweizer氏のサイトPortal do fagoteをいつも参考にさせてもらっています。充実度ハンパないです!(ポルトガル語のサイトですが、Google Chromeの翻訳機能で何とか…ね!)
 
 
2015.07.31追記
今日、梅田のD○LCEさんに行ったら、ミニョーネの楽譜、フツーに並んでました。
何やってんだ?自分…(=.=;)
 
 

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