2014年7月29日火曜日

千秋先輩のウソつき~!

『のだめカンタービレ』~クラシックを題材に大ヒットした漫画。前にも書きましたが、小人がファゴットを買ってアマオケに入るきっかけになった作品でもあります。その後バソンを吹くようになって、世の中の人が多少なりともバソンを知ってたりするのは、ホントに『のだめ』のおかげなんだなと感じています。

千秋先輩によるファゴットとバソンについての説明がYouTubeにアップされてました。ポール君がバソンでマルレのオーディションに挑むシーンですね。



『フランス式バソンとドイツ式ファゴット。キーも多く、完成度が高いファゴットに比べてバロック時代からほとんど変わっていないバソンはキーも少なくてコントロールも難しいが、鮮明で豊かな表現力を持っている。しかし、今世界中のオケの主流はファゴット。ウチのオケも今期からファゴットに変わった。』 by 千秋先輩
 
以前、ウィキペディアのバソンの説明については意見を述べさせてもらいましたが、今日は千秋先輩にツッコミいれてみたいと思います(笑)
 
 
1.バソンはホントにキーが少ないのか?
 
 これ、良く言われますが『ウソ』です。手持ちの楽器で数えてみましたが全く同じでした。もちろん楽器によってキーの数は微妙に違うんですが、バソンが特に少ないとは言えないと思います。
 バソンの右手奏者側があまりにもシンプルなのでそんなイメージになってしまったんでしょうが、逆に左手客席側はファゴットの方がよっぽどシンプルに見えます。右手客席側と左手奏者側はほとんど変わんないですね(下の写真参照)。

左:Cello&Coo Fg-2(22キー)
右:Buffet Jancourt式(22キー)
(緑はバロックファゴットにある4つのキー)
えらく見にくい(醜い)図表になってしまいましたが、ファゴット(左)とバソン(右)で対応するキーを線で結んでみました。こうやって見ると基本的なキーは特に過不足ない事が見て取れます。
結べないキーについては番号を振って次に解説します。仲良く5個ずつですね!
 
 
2.キーが多いと完成度が高いのか?

☆ファゴットにあってバソンに無いキー
①Low-Hキー:バソンにはLow-BとLow-Cを同時に押すとLow-Hがでるという、凄いギミックが付いているのでこのキーがありません。これに対してファゴットは音1つにキー1つが割り当てられており、キーは多いのですが原始的です。
②Bキー:これは親指側にある方が絶対便利ですね。
③Eキー:バソンは指穴が小さいので普通キーは付いていません(セルマーにはキー付のもあり)。
④As替キー:替えキーなので、入門機には付いてないのもあります。
⑤Fis替キー:B-Gesのスラーなどに必須、フラット系の多い吹奏楽には欠かせません。バソンではBに「123 4-6 E(Fis)」という替え指を使えばクリアできます。

☆バソンにあってファゴットに無いキー
⑥High-F:アマオケでは使いませんが…
⑦High-E:同上。高級なファゴットには付いている場合も。
⑧Esキー:ファゴットは普通クロス・フィンガリングですね。トリルキーとして付いてる場合も。
⑨f-gトリルキー:第3オクターブ専用。現代のバソンではここに第2ウィスパーキーが付いてます。
⑩F替キー:Jancourt式の特徴の1つで、現行のバソンには付いていません。低音域のF-Asスラーに使います。ファゴットではAs側に替キーがあるので不要ですね。
 
 こうやって見てみると、基本的なキー以外は「特定の不便」を解決するために付けられている事がわかります。つまりキーが多いという事は不便が多い裏返しでもあり、楽器の「完成度」とは比例しません。
 「完成度」で言えばリコーダーの方がよっぽど高いと思います。だってキー無しでほとんど全ての半音階とトリル、スラーを演奏できるんですから!(笑)
 
 
3.バロック時代からほとんど変わっていないのか?
 
 ファゴット(ヘッケル式)が旧来の楽器を“革命的に”リフォームした結果であるのに対し、バソン(ビュッフェ式)はバロックファゴット→クラシカルファゴットという発展の延長線上にある楽器です。そのため旧来の楽器のDNAを色濃く残している事は否定しませんが、バロックファゴットとは明らかに違うものです。

☆ビュッフェ式
 ・材料は主にローズウッド
 ・Low-Bの音穴は常時「閉」
 ・低音域のキーに連動システムあり
 ・キーは20個以上付いている
 ・ウィスパーあり
   
☆バロックファゴット
 ・材料は主にメープル
 ・Low-Bの音穴は常時「開」
 ・低音域のキー(Low-D、Low-B)は単独で作動
 ・キーは4~8個
 ・ウィスパーなし
  


さあ、どこが「ほとんど変わっていない」のか教えてもらおうじゃありませんか!
「ダブルリード使う」とか「ピッチが悪い」とかはダメですよー!!!
 
 

2014年7月15日火曜日

イギリスのプレイヤーからリード買ってみた

 先日イギリスのバソン吹きとして紹介したHoward Dann氏(2014年6月27日投稿:『フランス式=フランス流ではない(1)』参照)に注文していたリードが届きました。
 
国際郵便で到着。「ロイヤル」メールだけに切手(証紙?)もゴージャス!?
  
 ファゴットのリードですら扱ってる楽器屋は限られるのにバソンのリードなんて更に無いですよね。でも最近はネット通販があるので怖いもの無しです!注文先は新大阪だろうが新宿だろうがロンドンだろうが手間は同じですし…実は小人は日本におけるバソンの“聖地”=アトリエ・アルファさんに買いに行ける処に住んでるんですけどね…今回Dann氏に注文してみようと思ったのはこんな理由からです↓

 ・YouTubeで演奏を聴いて上手い人だと思ったから
 ・ひとりで2タイプ作っている
 ・しかもそのうちの一つは名手Audinモデルらしい!

バソン用リード2種。Noir(黒)とRouge(赤)って…まんまですね(笑)

 さっそく試奏してみましたが、どちらも良いリードでした。
Noir(黒)はRouge(赤)と比べて5mmほど短いせいかコントロールが少し難しい感じがしますが、ソロ向きの華やかな音色です。Rouge(赤)は音色は多少地味ですがコントロールし易く安定したリードです。
 Dann氏曰く、「Noir(黒)はAllard氏っぽい音色、Rouge(赤)はAudin氏っぽい音色」との事。ちなみにご本人はNoir(黒)を使っておられるそうです。小人は今使っているリードとキャラが似ているRouge(赤)を気に入りました。
 
ちなみにDann氏とは商品の問い合わせや注文時のエラーなどで何度もメールのやりとりをしましたが、いつも誠実なメールをくれるとってもイイ人ですよ!気になった方はこちらから注文を…




2014年7月8日火曜日

オモイダマ

 最近はレンタルやダウンロードと差別化するためか、CDを買うといろんなオマケが付いてくるようですね。こないだウチのヨメさんも関ジャニ∞のCDを買ってオマケを貰ってました。なんでも「初回限定盤」と「通常盤」を同時に買うと特典としてフォトブックと吹奏楽のスコアが付いてくるそうなんです。
 
 普通のジャニーズファンが吹奏楽のスコアなんか欲しがるとも思えないんですが、<限定>って言われると買っちゃうみたいですね。現に楽譜も読めないウチのヨメが引っかかってるワケで…(笑)
 
右上の白っぽいのがスコア
 
 高校野球の応援ソングなんで<野球の応援→吹奏楽>という連想なんでしょうね。通常盤には「高校生スペシャル管楽器隊」による吹奏楽バージョン(歌無し)が収録されてます。「ふ~ん」なんて思いながらペラペラ楽譜をめくってたんですが、これがなかなかおもしろい。
 
 
青枠部分:サックスではなく、まさかのバスクラソロ!
赤枠部分:オーボエ・ファゴットのソリ(伴奏は何とホルンのユニゾン…)
緑枠部分:E.Bassっぽいベースラインをあえてチューバで
 
 ちょっと気が利いてないですか?ちなみにこの「キング オブ 男!」はミュージック○○でも出版されてますが、こっちの方が明らかにかっこいいです…(笑)
 
 
 どうせならパート譜も付けて欲しかったな~(-. -;)