2010年1月15日金曜日

ファゴッティーノ!!

 友人の依頼で管楽器修理センターへピッコロのジョイントコルク交換に行きました。その時、悪魔のささやき(笑)が…
 
「miniminiファゴットありますけど、吹いてみませんか?」
 
 小型のF管やG管のファゴットを『ファゴッティーノ(ファゴットの縮小辞:ソプラノ→ソプラニーノみたいなモンですね)』と呼びます。Cello & Cooさんでは『miniminiファゴット』という名前で販売されるようです。

 WolfやMoosemannなどのHPで写真は見たことがありましたが、まさか現物を吹けるとはラッキーな!
 
 
 
普通のフルートやピッコロと並べてもらいました。H足フルートの
2割増ぐらいの長さでしょうか?G管だそうです。
 
 



左手裏側:ウィスパーキーのところが単なる「指置き」になってます。
Hi-Dこそありませんが一通りのキーは揃ってて、最低音はBです。
 
 

右手裏側:左からB・E・Fisキー。キーは不思議な
形をしてますが、機能的にはごくごく普通です。
 


右手表側:左からG・F・Gisキー。こちらはかなり簡略化

されてますね。薬指のBや小指のFisがありません。ちなみに

左手表側は写真を撮り忘れましたが全くキーがありません。
 
 

面白いのはボーカル。セルマーのバソンのようにボーカルにキーが付いています。

ウィスパーホールが中央よりリード寄りにあってCスピーカーキーを押すと連動して

開くようになってます。高音域の運指に多少工夫が必要なようです。
 

 
 音色はさすがにプラ管ですが、小人のLintonほど硬い音でもなく、バロックファゴットやバソンのようなちょっと鼻にかかった響きで(低~中音域)、結構太い音がします。不思議なのは小型だけれどちゃんと「ファゴット」の音がするんですよね~。アングレの音色にならないことろが「ファゴッティーノ」と呼ばれる所以でしょうか?

 

 オケでも吹奏楽でも使わないので今は買うつもりはありませんが、ファゴットアンサンブルをやるならぜひ編成に加えてみたいですね。

 

 

2 件のコメント:

nakao さんのコメント...

面白そう!
欲しいです。
いくら位なんでしょう??

大管小人 さんのコメント...

nakaoさま
はじめまして、いらっしゃいませ!

Cello&Cooさんのはすでに廃番になってしまって手に入りませんが、今eBayに似たようなヤツが出てますよ(Item number:140731742380)。

小人がオーボエを買った「マーさん」の出品で即決$1,099.90+送料$119.90です。今のレートなら10万円弱ですね。

ただこの楽器、何故かEs管(Cello&CooさんのはG管でした)でリングキー付きという、かなり怪しい楽器です(笑)