2008年8月27日水曜日

トラヴェルソとベームフルート

 前回、トラヴェルソについて書いたところ、「トラヴェルソって何ですか?」という質問を受けました。トラヴェルソとはヴィヴァルディやモーツァルトの時代に使われていたタイプのフルートを呼びます。正式名称は「フラウト・トラヴェルソ(伊)」と言い、「横吹きのフルート」という意味です。
 
「えっ?フルートって普通横に構えて吹くでしょ?」と思うのは現代人の考え、昔は単にフラウト(フルート)と言えば縦吹きの「リコーダー」を指したそうで、横吹きの笛はあえて「横吹きの」と付けて区別したそうです。時代が下るにつれて次第に縦横が逆転して、今ではフルートと言えば横吹きのものになりました。音色はリコーダーとベームフルートの中間ぐらいの感じで、リコーダー吹きの私は「フルートの音がする」と思うのですが、友人のフルート吹きに言わせると「リコーダーみたいな音がする」そうです。
 
トラヴェルソはリコーダー以上に人口が少ないので、目下リコーダーアンサンブルの友人を誘い中です。ダイチ氏にも「トラヴェルソ人口増やすから…」と約束したのですが、こういうマニアックな楽器はなかなか難しいですね。ちなみに私がベームフルートを持っている理由は、フルート吹きの友達に一緒に遊んでもらうためです…(笑)

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